にんげん は そう いう もん ー せんせい

Sunday, November 25, 2012

Speech contest(Edited script)

共生と独創性



  共生と聞くと、日本人と外国人が一緒に暮らすということであったり様々なことが考え

られるのでしょう。私は大人と若者のことが思い浮かびました。大人と若者の間には境界

や壁があると言われます。「若者は未熟だ」、「大人は人生の酸いも甘いも知っているか

などとよく言われ、一般的には経験こそが素晴らしいと考えられています。


私は大人によくこう言います。
ええ?なんで僕の意見を聞いてくれないんですか。

そうすると大人は、
甘いなあ。その年齢じゃ、成熟した考え方がちゃんとできてないんだよ。今は反発するかもしれないけど、大人になればわかると思うよ。

と言います。

意見に賛成できないだけだったら、納得できますが、そうではなく、まだ若いからダメだ

と勝手に決め付ける大人が(実に)多いのです。


  こういった大人と若者の間の対立はよくあるでしょう。しかし、考え方が成熟している

かどうか、年齢で線を引けるものでしょうか。もし、線が引けたとして、どれだけその線

が信頼できるのでしょうか。成熟した考え方のカギを、そもそも大人が持っているのでし

ょうか。どうやって成熟した考えを得られるのでしょうか。大人になったら、自ずとそう

なるのか、それとも大人から見習うのか、どちらが正しいのかはっきりとは言えません。


  大人と若者が共に生き、お互いに尊敬し合ったり、認め合ったりするのが一番いいので

はないでしょうか。それぞれの人間に独創的な考えがあり、自分の考えばかり主張しない

でほかの人の意見も、年齢にかかわらず、聞いてあげる必要があると思います。



  確かに亀の甲より年の功、つまり、大人のほうが経験豊富ですが、現在は経験がなくて

も学べる時代になってきました。どういうことか、医者を例として述べてみたいと思いま

す。医者は、手術がうまくできるようになるには、経験が必要不可欠です。では、その経

験はどうやって得るかというと、これまでは実際に生身の人を相手に手術をしないと身に

つきませんでした。しかし、現代ではシミュレーションの技術が発達してきたおかげで、

若者であっても、精密にできたロボットを相手に何度も手術を経験することができます。

そうすることで、大人よりも若者のほうが手術をうまく行うことも可能な時代になってき

ました。

  大人がいつも正しいとは限りません。同様に、若者も必ずしも成熟していないとも限りま

せんね。


  時代が変わっていくにつれて考えかたも変わっていくものです。ですから、今日の成熟

した考えは明日のものと多少違ったりするかもしれません。今の若者が大人とまったく同

じ考え方をしているわけがありません。


  その違いをお互いに受け入れたほうがいいと思います。そうすれば若者を抑えることな

く、可能な限り最大限、成長してもらえるのではないでしょうか。






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